吉田 麻衣子

2017年3月23日 木曜日

風邪がくれたもの

誕生日パーティーの翌日。

娘がこっそり打ち明ける。

『実は昨日から微熱があるの』

全くそんな素振りも見せなかったから

すごく驚いたけど。

どうやらパーティーできなくなると

思ったらしく、妹にも口止めしていたらしい。


その日の外出は自ら留守番すると部屋に篭り

夕方には予想通り熱も上がってきた。


子どもが具合が悪くなる。

それは私にとって

体調が心配なことである以上に

自分の自由がきかなくなる厄介なもの、

であった。

大混雑の病院でひたすら待つことから始まり

予定は全部キャンセル、変更して

仕事でも迷惑をかける

何一つ思い通りにならないことを

思い知らされるからだ。



でも、全てをクリアにして

ただ一緒にいよう、そう思った。


撮り溜めてあった、いつか見ようと思っていた

映画を並んでみたり。

話したり、話さなかったり。


日々忙しくしていて

流してきたいろんなことを

焦りもせずゆっくり受け止めることができた。


そんな貴重な機会だった。

熱も下がり、食欲も出てきて

こんなに時間をたっぷり使った気がするのは

本当に久しぶりだった!

これは自分で選んで来なかった

時間の使い方だった。

何か悪い気がして。避けてきた。


ありがとう、今日もお仕事がんばってね。

と見送られ、また走り出す。


こちらこそ、こんな機会をありがとう。




投稿者 Attina